受験の天王山」ともいわれる中3の夏。でも、ずっと勉強漬けでいいの?――
この記事では、中学3年生のお子さんを持つご家庭に向けて、夏休みの“旅行”について考えます。
行ってもいいの?行くならどうすれば?後悔しないためのヒントをお届けします。
はじめに:夏休みに旅行、受験生としてアリ?ナシ?
「この夏、家族で旅行に行く予定があるんだけど…中3の受験生って、やっぱり旅行なんて行かない方がいいのかな?」
そんな悩みを抱えるご家庭は少なくありません。
中学3年生にとって、夏休みは「受験の天王山」とも言われる大切な時期。塾の夏期講習も本格化し、周囲からも「勉強あるのみ!」という空気が漂います。
でも、「受験=365日勉強だけ」というのは、必ずしも正解とは限りません。
旅行も、工夫次第で“味方”になることがあるのです。
この記事では、旅行に行くことのメリット・デメリット、そして実際に行くなら気をつけたいポイントまで、実例を交えてご紹介します。
旅行に行くメリット
心のリフレッシュになる

受験勉強が本格化する中で、気持ちの疲れが溜まるのは当たり前。
旅行で自然や景色に触れたり、美味しいものを食べたりすることで、気分がリフレッシュされ、勉強へのやる気が回復することもあります。
家族との時間を大切にできる

中学3年生ともなると、家族との旅行も残り少なくなってきます。
進学すれば、部活や塾、友人との予定が増えて、一緒に出かける機会は自然と減っていきます。
「このタイミングだからこそ、一緒に思い出を作れる」という考え方もあります。
新しい刺激でモチベーションアップ

旅行先で歴史的な場所を訪れたり、海外の文化に触れたりすることで、知的好奇心や学ぶ意欲が高まることも。
「この街で将来留学してみたい」「こんな仕事をしてみたい」など、長期的な目標が見えてくることもあります。
旅行に行くデメリット
勉強時間が減ってしまう

当然ながら、旅行中は勉強の手が止まります。
1日サボっただけで取り戻すのに数日かかる…ということも。
特に塾に通っている場合は、講習を休むリスクも要注意です。
生活リズムが崩れやすい

旅先では夜更かししたり、朝寝坊したりしがち。
帰宅後に元のペースに戻すのが大変になることがあります。
「旅行ロス」でやる気が落ちることも

楽しい時間を過ごしたあと、「あ〜、また勉強か…」と気持ちが切り替えられず、モチベーションが下がることも。
「うちの子、修学旅行の後もしばらく“抜け殻”みたいになってたから、ちょっと不安かも…」という声も聞こえてきます。。
実際に行くなら、こうすれば安心!旅行の工夫ポイント
旅行を「悪者」にしないためには、事前の準備と計画がカギになります。

① 日程は短めに、塾や模試のない日を選ぶ
できるだけ1泊2日、長くても2泊3日にとどめましょう。
塾の講習がないタイミングや、模試の後など「勉強の谷間」に合わせるのがベストです。
② 勉強道具を持っていく
移動中や空いた時間に、軽く復習ができるよう、
・英単語帳
・一問一答のアプリ
・薄めの参考書
などを持参すると◎。勉強を“ゼロ”にしないことがポイント。
③ 旅行後の「リカバリープラン」を立てておく
「帰ったら翌日から2日間は集中勉強!」など、旅行前から決めておくとペースを取り戻しやすくなります。
④ スマホやゲームの時間に気をつける
旅先ではついダラダラしてしまいがち。
「1日○時間まで」とルールを決めておくのもおすすめです。
旅行に行くならココ!中3受験生におすすめの夏の旅行先5選
旅行の行き先選びも、受験生にとっては重要なポイント。
リラックスできるだけでなく、「学び」や「刺激」につながるような場所を選ぶと、受験へのモチベーションにもなります。
① 奈良・京都(歴史と文化にふれる旅)
中学の社会(歴史)で習う内容がぎっしり詰まったエリア。
清水寺、東大寺、金閣寺など、「教科書で見たあの場所」を実際に歩くことで、記憶に残りやすく、学び直しにも◎。



📘 ポイント:「旅先で撮った写真で、帰ってから年号クイズを作る」など、親子でゲーム感覚に。
② 軽井沢・蓼科(自然と静けさでリフレッシュ)
避暑地として人気の高原リゾート。自然が豊かで涼しく、集中して勉強できる環境としてもおすすめ。宿やカフェで朝に少し勉強して、午後は自然の中でリラックス…という過ごし方も◎。



🍃 ポイント:自然音に癒されながら、参考書を開いてみるのも案外はかどります。
③ 箱根・熱海(短時間で行けてリラックス)
関東圏からアクセス抜群。移動時間が短く、1泊2日でも十分満喫できる。温泉で心身をリラックスさせたら、翌日からまた頑張れるパワーがチャージされます。



🛁 ポイント:「旅行は行きたいけど勉強も…」という人にちょうどよい距離感。
④ 金沢(食・文化・芸術のバランスが◎)
兼六園や21世紀美術館など、歴史とアートが融合した街。新幹線でのアクセスも良く、落ち着いた雰囲気で、親子旅行にもぴったり。



🍱 ポイント:和菓子体験や漆器の工房見学など、“手で学ぶ”アクティビティも豊富。
⑤ 日帰りでもOKな「学びスポット」へ
旅行というほどではなくても、日帰りでの小さなお出かけもリフレッシュになります。
例:
- 科学館(名古屋市科学館、国立科学博物館など)
- プラネタリウム
- 美術館、文学館



🌟 ポイント:日帰りならスケジュールに余裕があり、「翌日には受験モードに戻れる」安心感も。
🔖 まとめ:行き先にも“目的”や“意図”を持てば、旅行は味方になる
受験生の旅行において「行き先選び」は重要なカギ。
ただ遊ぶためだけでなく、
- 歴史を肌で感じる
- 静かな場所で心を整える
- 芸術や文化に触れる
…そんな“プラスαの学び”がある場所を選ぶことで、旅行が単なる息抜きではなく、受験に向けた「前向きな時間」になります。
【体験談】旅行に行った中3受験生のリアル
以下は実際に中3の夏休みに旅行をした生徒・親御さんの声です。
「2泊3日で温泉に行きました。行く前はちょっと不安だったけど、帰ってきたら逆に“スッキリした頭”で集中できた!」(中3女子)
「1日目は楽しかったけど、2日目から“あ、やばい。勉強してない…”と焦りだして、正直落ち着きませんでした」(中3男子)
「うちは家族で話し合って、旅行中も毎日15分だけ漢字と英単語をチェック。本人も“勉強ゼロじゃなかったから安心”って言ってました」(母)
旅行の受け止め方は人それぞれ。
だからこそ、「自分(うちの子)に合っているか?」を考えることが何より大切です。
まとめ:旅行は“息抜き”として取り入れるならOK。計画と話し合いがカギ!
中3の夏に旅行はアリかナシか?
その答えは「どちらでもアリ。ただし、準備と計画が命!」です。
旅行は息抜きになり、家族との大切な時間にもなります。
一方で、勉強時間のロスや生活リズムの乱れなど、リスクも確実にあります。
ポイントは、旅行を「特別なイベント」ではなく、受験生活の一部として捉えること。
・いつ行くか?
・どうやって勉強もキープするか?
・帰ってからどうリカバリーするか?
こうしたことを親子でよく話し合って決めることで、旅行もきっとプラスになります。
受験は確かに大事。でも、家族で過ごせる「今この瞬間」も、同じくらい大切です。
計画的に過ごせば、旅行はリフレッシュだけでなく、未来につながる「学びの旅」になりますよ。
「行って後悔しない旅行」にするために、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
最後まで読んでくれてありがとう! どうぞ思い出に残る旅行を!

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