【ZIPAIR搭乗記】初めてのLCC体験は快適?座席・サービス・注意点まとめ

国際線のサーチャージ料金が高騰して、海外旅行好きにとっては航空機選びが悩みの種。そんな中、LCCのZIPエアーがバンクーバー線やサンフランシスコ線を就航し、気を吐いています。

一度、LCCを体験してみたいと思っていたので、今年の7月にLCCを使ってバンクーバーを訪れました。
ZIPエアラインはJALなどのビジネスクラスにあたる「ZIP Full-Flat」がおトクという噂を聞いているのですが、せっかくならコスパ抜群の「スタンダード」クラスを利用してみようと思いました。

この記事では、筆者のZIPエアー初体験記をお届けしたいと思います。

目次

ZIPAIRってどんな航空会社?

ZIPAIR(ジップエア)は、JAL(日本航空)グループが展開するLCC(格安航空会社)です。
「機内食・ブランケットなどのサービスは有料」などLCCらしい一方で、JAL系列ならではの安心感もあると評判です。手頃な価格で利用できるのが魅力といえます。

搭乗前の流れとチェックイン体験

飛行場について、航空会社の窓口にずらっと並んだ人の数を見たら、まず、どっと疲れますよね。昔は仕方ないとあきらめて並んだものですが、最近はオンラインチェックインでそのストレスを避けることができます。

オンラインチェックインの手順

ZIPエアーのon-lineチェックインは、出発時刻の24時間前を過ぎるとメールで配信されてきます。指示に従ってスマホでパスポートを読み取るひと手間があり、そこがちょっと緊張しました。

写真のページの一番下2行を読み取るだけなんですが、ページをしっかり開いていないと読み取れないので、新規でパスポートを取得された方は、あらかじめ綴じ目の開脚を済ませておくといいですね。

パスポートが無事に読み込まれたら、チェックインは完了です。搭乗券は自分で印刷してもいいですし、印刷しなくても、保安検査場に入るときにQRコードをチェックしてもらえばそのまま入れます。

モバイル搭乗券は使いやすい?

空港で航空会社の列に並ばずに済むので、便利は便利ですが、飛行機の中で飲み物を買ったり、食事を受け取ったりするときに、搭乗券を見せてくださいと言われます。パスポート番号や飛行機の予約番号を言えば問題はありませんが、機内では紙の搭乗券があったほうが便利だと思いました。

だって、スマホで機内のエンタテイメントを視聴中のときなど、モバイル搭乗券を表示するために都度接続を切らなくてはならないなんて面倒ですよね。

受託手荷物や機内持ち込みのルールは?

チケットが安価な分、機内預けや手荷物の重量やサイズの制限が厳しいですね^^;

今回の筆者の持ち込み手荷物:小型キャリ―+ショルダーバッグ

チケット購入時に、受託手荷物や事前座席指定などの各種サービスをセットで購入することができるので、我が家はFlexBizを利用しました。これだと、事前座席指定機内持ち込み手荷物1個 +8KG(合計15KG) 予約キャンセル可能(次回の旅行に利用できるバウチャーによる払い戻し)というサービスが付きます。

今回、早めに旅行を計画したので、何らかの事情で旅行をキャンセルしなくてはならないことも起こりうると思い、この「予約キャンセル可能」の存在に惹かれました。それと機内手荷物の重量制限が7キロのところ、+8キロ、合計15キロまでOKになるというのも魅力でした。

下記に表にしておきますね。

「ZIPAIRのFlex Biz、Value、Premiumパッケージの違いを比較」
Flex BizValuePremium
概要払い戻し対応と柔軟性を重視したパッケージ。急な予定変更に適している基本的なサービスを含むコストパフォーマンス重視のパッケージ。より快適な旅行体験を目指した上位パッケージ。追加サービスが充実。
事前座席指定可能可能(別料金、便により異なる)可能(料金は便により異なる、優先席選択可)
機内持ち込み手荷物7kg + 8kg(合計15kg)7kg(追加重量は別料金)7kg(追加重量は別料金、優先対応あり)
受託手荷物別料金(オプションで追加可能)別料金(オプションで追加可能)1個無料(23kgまで、路線により異なる)
予約キャンセル可能(バウチャーによる払い戻し、出発30日前まで100%、29~7日前まで80%)不可(払い戻しなし)不可(払い戻しなし)
予約変更可能(実質4,000円程度で変更可)不可不可
機内食別料金(オプションで追加可能)別料金(オプションで追加可能1食無料(路線により異なる)
優先チェックインなしなしあり(専用カウンター利用可)
対象路線ソウル便を除く全路線全路線全路線
購入タイミング予約時のみ購入可能、追加購入不可予約時または後から追加可能(一部オプション)予約時または後から追加可能(一部オプション)

オプションの受託手荷物の値段が高額(一個¥11,000)なので、多くの乗客は小型キャリ―を手荷物で持ち込みます。
これはLCCに限りませんが、座席上の収納確保はなかなか大変ですよね。

遅く乗り込むと、すでに自分の座席の上の収納は全部ふさがっていて、少し離れた場所にある収納にいれなくてはなりません。
小柄な人は上の収納に重い荷物を入れるのもおろすのも大変なので、一人旅の女性は荷物の重量を抑える工夫が必要かなと思います。

なお、我が家は今回は機内預けの荷物はなかったのですが、預ける荷物がある方は、出発60分前までにZIPエアラインの手荷物預け機に荷物を預けに行く必要があります。

ZIPAIRの機内の様子|座席・雰囲気・設備は?

機内の設備もきになるところですよね。JALやANAなど主要キャリアに慣れている私たちにとって、このLCCはどれぐらい快適度を乗客に与えてくれるのか、興味深いです。

座席の広さや足元スペースの感想

エコノミーにあたるスタンダードは、3列×3列×3列で、国際線としてはやはり狭さを感じます。バンクーバー路線は往きが8時間、帰りが10時間なのでちょっと疲れますね。

手荷物を置く足元スペースは、小さめのリュックやショルダーバッグを置くには充分だと感じました。大き目のリュックやトートバッグなどの場合は、皆さん窮屈そうでした。機内の温度調節のことを考えるとついついショールや上着を持ち込みたくなるので仕方ないのですが。。。

USBポートやタブレットホルダー

タブレットホルダーは使いやすいと感じました。動画を観るのもキンドルを読むのにも使えて便利。USBポート、前の座席の収納ポケットの近くにありますが、差し込み口の確認がしにくいと感じました。
身体を前かがみにすればいいのですが、狭いので態勢が苦しく、ちょっと厳しいですね。

機内の静けさ、客層など

客層はやはり若い人が多いという印象ですね。日本人よりもアジア系外国人が目立ち、夏だったので家族連れも多く、機内は全体に賑やかです。特に往きは興奮しているのであちこちで泣き声や奇声を発してしまう子どもさんが目立ちます。
機内で寝たい人はちょっと辛いかも。

良かったところ・気に入った点

LCCの良さというのはやはりコスパのよさです。
過剰とも思えるサービスがないのは気楽とも言えます。しかし、ブランケットは欲しいかな。
まぁ、プレミアムのパッケージを購入すれば付いてきますが、安価というのが魅力のLCCでブランケットのためにプレミアム購入するのもなんとなく癪です。
購入するので置いて行ってしまうわけにいかず、ずっと旅行中持って歩くことになりますし。

無料インターネットサービスは、とてもありがたいですね。メールは使えませんでしたが、SluckやLINEは使えるのでエンタテイメントを視聴しなくても時間を持て余しません。

ちょっと気になった・不便だった点

モニターがないこと、飲食が有料であることは事前にわかっていたし、全く気になりませんでした。
食事は味が濃い目なので、私は次回乗ることがあれば、食事は注文せず持ち込みたいと思います。

生姜焼き、ちょっと味が濃すぎる気がします。


外国人はサンドイッチや果物などを持ち込んで食べている人が多かったです。
なお、機外からのアルコール飲料の持ち込みは禁止、持ち込んでいた日本人が一組いましたが、あとで注意されていました。

機内販売のドリンクメニューを見ましたが、ビールは¥500で注文できます。規則違反したくなるほど高額とも思えませんので、私だったら機内購入します。

枕はどうでもいいけれど、途中で寒くなってきたのでブランケットはあったほうがいいな、と思います。

ZIPAIR搭乗におすすめの持ち物

ここまでのことを踏まえて持ち込んだほうが良いものリストを作成しました。

アイテム理由
大判のショールブランケット替わり
軽食・ソフトドリンク機内での販売は選択肢があまりないので
モバイルバッテリー機内コンセントが不安定な時の備えに
スリッパまたは厚手靴下長時間フライトの足の疲れ対策
タブレット端末やスマホスタンドエンタメは自前が基本

ショールやスリッパは、常日頃から意識していたのですが、今回、USBポートがちょっと使いづらいところにあったので、モバイルバッテリーがあって大助かりでした。ライト替わりにも使えたし、大正解です。

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ZIPAIRはこんな人におすすめ/向いていない人

【おすすめな人】

  • コスパ重視で旅をしたい人
  • 荷物が少なく、サービスより移動重視の人
  • 自分で準備するのが得意な人

【向いていないかも】

  • 機内での快適さやラグジュアリー感を重視する人
  • 荷物が多く、受託手荷物代がかさむ人

至れり尽くせりのサービスが心地よいと感じる人は、やはり主要キャリアを選ぶべきでしょう。
LCCでは、フルフラットシートを選んだとしても、そういったサービスは付いてきません。

まとめ|ZIPAIRにまた乗る?LCC初体験の感想

ZIPエアーの魅力は、基本的に全てのサービスが有料という反面、自分にとって不要なものを省くことが出来る自由度の高さです。

また利用しようと思うかどうかについてですが、韓国やバンコクなど比較的近い国なら、コスパはいいしエコノミーで利用しようかなと思います。ただ、バンクーバーやサンフランシスコ、ロスなどの中距離往復はエコノミーではちょっとつらいかな。

JALのマイレージとZIPエアーのポイントは交換可能です。ZIPエアーのポイントは、航空券購入時に1ポイント→1円相当として使えます。うまく活用すればオプションでの座席選択で足元の広めの席をゲットできます。足元広めならスタンダードでも苦にならないと思います。(サービスパッケージの座席指定は足元広めの席は選べません)

或いはZIPエアーのフルフラットは、JALやANAなどのビジネスシートと比べたらはるかに安価なので、思い切って

「ZIP Full-Flat」を選ぶのもありかも。

自分の体調やサービスに対する価値観に合わせて、コスパ良しのZIPエアラインと主要キャリアを使いこなして、旅を楽しんでいきたいですね。

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この記事を書いた人

★海外旅行が好きな主婦ブロガー
・バックパッカースタイルから暮らすように旅する滞在まで。
・海外十五か国の渡航体験。
・好きな渡航先はヨーロッパ。
・好きが高じて5年前に軽井沢に移住、ときどき東京。

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