旅することが好きな人なら、JALやANAなどの航空会社がやっているマイレージプログラムはご存じだと思います。搭乗や宿泊・ショッピングなどでためたマイルを航空券や電子マネーなどの豊富な特典と交換できるサービスです。
たくさん貯めると特典航空券に交換できるので、会員は一生懸命マイルを貯める努力をします。
陸マイラーってなに?
筆者が陸マイラーという言葉を知ったのは今年の3月のことです。
陸マイラーとは、飛行機に乗って空を飛んでマイルを貯めるのではなく、買い物や「ポイントサイト」の活用などでマイルを貯める人のことです。飛行機に乗ろうとは思わないけれど、マイルを貯めて温泉に行ったり、欲しい家電に交換したり、お取り寄せで美味しいものを食べたりするのだそうです。なるほど~、そういう人たちもいるんだ、と目から鱗でした。
旅好きの筆者は、それまでもマイレージは貯めていました。
貯め方としては、航空会社のマイレージ会員になり、飛行機に乗るたびにマイルを積算していました。
一番最初に会員になったのはユナイテッド航空だったと思います。
でも、飛行機に乗るだけではあまりマイルは貯まりませんでした。
結婚してからは、少し知恵がついて、クレジットカードが紐づいたJALカードを作りました。そして、生活費の支払いをそのJALカードに集約させました。
あの頃は夫が出張が多くて、たいして頑張らなくても一年でそこそこマイルは貯まりました。
エコノミーで二人ハワイ往復できるくらいだから、3~40,000マイルくらいでしょうか。
今は海外出張がないのでマイルの貯まり方がググっと減ってしまいましたが
ここ数年コロナ禍で旅行から遠ざからざるを得なかったので、マイル数についてはあまり気にならなくなっていたのですね。
マイルを使用する機会は無くても、ポイント失効の期限は手続きを怠ると容赦なく来ましたので、期限がきたマイルは、eJALポイントに振り替えることだけはしていました。
eJALポイントというのは、JAL Webサイトでの航空券・ツアー購入代金の一部、または全額の支払いに利用できるポイントです。特典航空券に比べると割高感がありますが、現金と同じように使えて、もちろんフライトマイルも貯まります。特典航空券はマイル積算はつかないので、そこはちょっと嬉しいです。
しかし、ハッと気づいたら、積算マイルが夫婦合算で2万数千マイルまで減っていました。
eJALポイントはJALであれば現金と同じように使えますし、我が家もそれで先日北海道に行ってきましたが、ビジネスクラスで欧州往復なんて目標にしたら、やはり特典航空券をゲットするのが一番お得です。
マイルの貯め方はひとそれぞれ
というわけで、ちょっと真面目にマイレージを貯めようと調べていたら「陸マイラー」という言葉に辿り着いたのです。
もう二十年以上前からあったんですね^^;
いや~全く知らなかったわ~。
ネットを検索していろいろな陸マイラーさんのブログなど拝見しました。
でも、たくさんのブログを読めば読むほど,ポイントサイトの使い方,クレジットカードの選び方,ポイントをマイルに交換するルートなど,細かなテクニックがいろいろありすぎて,結局どうすればいいのか分からなくなっちゃいました。
陸マイラーさんによっておすすめのクレジットカードが異なっていたり,使っているポイントサイトが違っていたりするんです。でも、よく考えたらあたりまえで、生活のほとんど全てを費やして、可能な限り多くのマイルを貯めようとされている陸マイラーさんもいれば、ある程度貯まっていけばよいといったゆる~い雰囲気の陸マイラーさんもいるのだから、目標が違えばツールやルールが違って当然なのですよね。自分はどれぐらい貯めたいと思っているのか,そこを明確にしなくてはいけないなと気づかされました。
やり方に優劣はなく,陸マイラーにかけられる時間もお金も人それぞれです。要するに,マイルの貯め方は人それぞれで,自分なりの陸マイラーの歩き方を確立していけば良いということです。
じゃあ、自分はどれぐらい貯めたいんだろう、それだけのマイレージを貯めるためにはどういったやり方が一番効率的なんだろうということを考えることにしました。
目標を決めよう!
我が家としては、海外旅行、特に欧州が好きなのでフランス、イギリス、オランダ、ドイツあたりにビジネスクラスで往復したい、というのがあります。
JALを利用する場合、片道に必要なマイルは
路線 | エコノミークラス | プレミアムエコノミークラス | ビジネスクラス |
ウラジオストク | 9,000 | 15,000 | 20,000 |
モスクワ | 17,500 | 25,000 | 40,000 |
パリ | 26,000 | 35,000 | 55,000 |
フランクフルト | 23,000 | 35,000 | 55,000 |
ヘルシンキ | 23,500 | 35,000 | 55,000 |
ロンドン(JL043/044便以外) | 22,500 | 35,000 | 55,000 |
ロンドン(JL043/044便) | 26,000 | 35,000 | 55,000 |
仮にパリに飛ぶとして、エコノミーだったら往復一人52,000マイル、二人なら104,000マイルです。
若いうちはエコノミーでも十分ですが、そろそろ足元が狭いのはつらくなっているお年頃としては、最低でもプレミアムエコノミーにしたいところです。
プレミアムエコノミーなら、往復一人70,000マイル 二人で140,000マイル、ビジネスなら、一人往復110,000マイル、二人なら220,000マイルが必要です。これは基本マイルなのでハイシーズンだともっとかかります。
瞬間、ギャー!と思いました だって2万数千マイルしかないんですもの。
でも、一年間で100万マイル貯めている人もけっこういるのですよ。
ビジネスは無理でもプレミアムエコノミーなら140,000マイルなんだから、頑張ればなんとかなるかもしれません。
よし、220,000マイルを目標にしようと決めました。
では、220,000マイルはどのようにすれば貯まるのでしょうか。
ということで、ここからは一年間で220,000マイルを目標にして努力していくための方法を書いていきたいと思います。
マイルを貯める方法の基本は3つ
陸マイラーさんのブログに共通して書かれているマイルを貯める方法の基本は3つです。
①飛行機に乗って貯める
飛行機に乗ってマイルを貯めることは非常に難しいです。
例えば, 東京羽田(HND)ー福岡(FUK)は,エコノミークラス普通席の大人普通運賃で、片道で567マイル、往復で1,134マイル貯まります。毎週1回、東京-福岡を往復しても年間52回で58,968マイルしか貯まりません。
普通の生活の中で、そんなに頻繁に飛行機には乗らないですよね。
ですから、乗ったときに、フライトマイルを付け忘れることのないようにするぐらいの努力で十分です。
②クレジットカードで貯める
日常の支払をひとつのクレジットカードに集約して,クレジットカードで直接マイルを貯める,あるいはクレジットカードのポイントをマイルに交換する方法です。筆者がやっていたのもこの方法です。
年間200万円の生活費がかかっているとして、その支払を一つのクレジットカードに集約すれば,ポイント還元率1%であれば,20,000マイル貯まります。クレジットカード払いを徹底するだけですので,あまり無理せず貯められるのではないでしょうか。3年間で60,000マイルになりますので,一人ならビジネスでパリを往復できますし、二人ならエコノミーで往復が可能です。それぐらいで十分というのであれば、ここから先の努力は不要です。
③ポイントサイトで貯める
多くの陸マイラーさんが大量にマイルを貯める方法として紹介しているのが,ポイントサイトを利用する方法です。
ポイントサイトで貯めたポイントをマイルに交換することでマイルを貯めるのです。
ポイントサイトとは?
「ポイントサイト」とは、さまざまな方法でポイントを貯めて、貯まったポイントを現金やマイルに交換できるサイトのことです。その歴史は意外と古く、日本では1999年から現在まで続いているサイトも存在しています。貯めたポイントを現金に換えられることから、「おこづかいサイト」とも呼ばれています。
当時から「節約術」のひとつとして人気だったおこづかいサイトですが、近年はスマートフォンの普及によって、スキマ時間にポイントサイトを利用するユーザーが増加。ポイントを獲得する手段も多岐にわたるようになり、老若男女問わず利用されるようになりました。ポイントを貯めるための活動を「ポイ活」と最近では呼んでいるようです。
ポイントサイトの選び方や使い方,および貯めたポイントをマイルに交換する方法はたくさんあって,多くの陸マイラーさんがそのテクニックを紹介しています。
また、一般には「ポイントサイト自体の認知度がそれほど高くないことから,「怪しい」「危険」といったイメージを持たれている人もいるので,「裏技」と紹介しているブログもありました。
しかし、ポイントサイトは,もちろん合法です。合法であるばかりか,デジタルマーケティングの一種です。
ポイントサイトとは、会員登録を済ませたユーザーがポイントサイトを経由した後に、 「商品を購入する」「広告をクリックする」「アンケートに回答する」「ゲ―ムをする」など、 各種アクションを行うことでポイントが貯まる、インターネット型のポイントサービスのことです。 日本インターネットポイント協議会「ポイントサイトってなに? どんなサービスなの?」(2016年10月) |
ポイントサイトでは、なぜ無料でポイントをもらえるのでしょうか。
ポイントサイトは広告主である企業から支払われている広告宣伝費によって運営されています。 ユーザーがポイントサイトに掲載されている広告を利用すると、利用状況に応じて各広告主から ポイントサイトに対して広告宣伝費が支払われます。 ポイントサイトは支払われた広告宣伝費の一部を、広告を利用したユーザーにポイントというカタチで還元しています。だから、無料でポイントが貰えるのです。 日本インターネットポイント協議会「どうして無料でポイントが貰えるの??」(2016年12月) |
駅やショッピングモールなどに無料の冊子(フリーペーパー)が置いてありますよね。冊子の広告を見たことを告げてお店を利用すると,料金の割引や追加のサービスが受けられるものです。これは,冊子の発行会社はお店から料金をもらって広告を掲載して冊子を発行し,冊子を見た利用者はお店を利用することで便益を得られ,お店は来店客を増やせる,といったWin-Win-Winの関係で成り立つビジネスモデルです。
ポイントサイトとはフリーペーパーのオンライン版と考えればいいように思います。
お勧めのポイントサイト
ポイントサイトは、非常に多くのサイトがあります。
選ぶ際には,実績があって大手が運営しているサイトを選ぶことが重要です。
使い方は簡単で、メールアドレス、電話番号等が必要になりますが、スマホがあれば登録が可能で、案件の申し込みもできます。電話番号が必要な理由は、SMS認証をするためで、ポイントの不正利用を防止するために設けられています。電話番号認証のないようなポイントサイトには登録しないほうが無難ということになります。
まずは,ひとつのポイントサイトを使ってみると,ポイントサイトの仕組みが理解できると思います。ANAのマイルを貯める人も,JALのマイルを貯める人も,マイルに特化しないポイ活に取り組む人も,最初のポイントサイトは,業界最大手のモッピーが安心でオススメです。
上のバナーからモッピーに入会すれば,ミッションクリアで2,000ポイント(2,000円相当)を獲得できます。入会に必要なのはPC用のメールアドレスだけですので,未入会の方は,まずは入会しておきましょう。Gmail、yahoo mailでも問題ありません。筆者も某陸マイラーさんのブログから入会し,入会ボーナスキャンペーン2,000ポイントを獲得しました。もらえるポイントはもらっておきましょう。入会者の情報は筆者には一切知らされません。ご安心ください。この機会に是非どうぞ。
貯まり方が違う!
筆者は①飛行機で貯める、と②クレジットカードで貯めるは、既にやっていました。この③のポイントサイトで貯めるだけ未知の領域でした。。
年間20,000~30,000マイル貯めればいい、という方ならこの③ポイントサイトで貯める、はしなくても大丈夫です。100,000マイル以上貯めたいと思われる方は、やはり必須だと思います。なにしろ貯まり方のスピードが全然違います。
このモッピーについては、どのように利用するのが一番良いかなども含めて、改めて別記事でご紹介しますね。
まとめ
さて、マイルの貯める方法の基本は3つですが,マイルをどれぐらい貯めたいのかによって,基本を使い分けることが必要だということが分かりました。
マイルの貯め方の基本型は,
- ①飛行機に乗って貯める,②クレジットカードで貯める,③ポイントサイトで貯める,の3つ。
- どの方法をどれだけ利用するかは,人それぞれ。
- そのためには貯めたいマイル数の目標を明確にすること。
無理する必要はありません。筆者も年間で100万マイル貯めたいという野望はありません。自分の目標マイルに向けて努力すれば、おのずとマイルは貯まってきます。目標を明確にすればポイ活も楽しみながらできます。あなたも楽しく貯める陸マイラーを目指しましょう!