日本の銭湯は“小さな美術館”だった|フランス人女性が教えてくれた懐かしくて新しい文化

子どもの頃に通った“お風呂屋さん”の記憶

私が子どもの頃、東京には銭湯がたくさんありました。
自宅にお風呂がある家も増えていましたが、それでも祖母や母は「大きなお風呂で温まりたい」と、よく私を連れて行ってくれました。

タイル張りの脱衣所、天井の高い浴室、少し熱めのお湯。
大人になって足が遠のいた“お風呂屋さん”のことを、あるフランス人女性の本が思い出させてくれました。


ステファニー・コロインさんと執筆の背景

日本初の「銭湯大使」としての活動

ご紹介するのは、ステファニー・コロインさんの著書
『銭湯は、小さな美術館』です。

ステファニーさんは、フランス出身のライター・写真家。
現在は東京に暮らし、日本の銭湯文化を世界に発信する“銭湯大使”としても活動しています。

「銭湯=アート空間」という視点の斬新さ

「銭湯の壁画や内装は、まさに美術館のような空間だ」
この視点に私ははっとさせられました。

日本人にとって当たり前すぎて見落としていた銭湯の美しさに、
異国のまなざしが光を当ててくれたのです。


『銭湯は、小さな美術館』の読後感

銭湯の壁画やタイルアートを巡る視点

富士山のペンキ絵やタイル模様。

湯船の上に描かれている背景画は「ペンキ絵」とも呼ばれますが、このペンキ絵を描くペンキ絵師は、現在日本に3名しかいないのです。
行くたびに目にしていたものの、美術作品として見たことはなかったなあ…と、反省させられました。

床や湯船のモザイクタイルも、全く意識していませんでした。

ステファニーさんの目線を借りることで、銭湯がまったく違うものに見えてきます。

日本文化への深い愛情が伝わる語り口

ステファニーさんは、銭湯をただの「入浴施設」ではなく、マナーや心遣いを学ぶ“コミュニティ空間として描いています。

  • シャワーを立ったまま浴びると周囲に飛び散る
  • 湯船に入る前に体を洗うのがマナー

こうした“日本的な公共空間での思いやり”を、彼女は地元の人々に教わったそうです。
そこには、ただのお風呂以上の暮らしの知恵がありました。

子どもにも周りへの心遣いや礼儀なども教えられる貴重な場といえるのではないでしょうか。


Kindle Unlimitedでもう1冊読める銭湯エッセイ

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もう一度、銭湯に行ってみたくなった

子どもの頃の日常の一部だった銭湯も、いつの間にか姿を消していき、
「風呂のないアパートの人が行くところ」「ちょっと貧しい人が行く場所」といった残念なイメージも広がった時期がありました。

そんな“過去の文化”としてしまっていた銭湯ですが

銭湯とは、ただの風呂場ではなく――
暮らしの中の芸術空間であり、地域の交差点

一度離れてしまった文化でも、再び出会うことで
もっと深く愛することができるのだと気づかされました。

今度東京に行ったら、銭湯に行ってみようかしら――

湯船につかりながら、富士山のペンキ絵をゆっくりと観賞してみたいと思います。


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【女性にも入りやすい】東京のレトロ銭湯おすすめ5選(準備中)<
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この記事を書いた人

★海外旅行が好きな主婦ブロガー
・バックパッカースタイルから暮らすように旅する滞在まで。
・海外十五か国の渡航体験。
・好きな渡航先はヨーロッパ。
・好きが高じて5年前に軽井沢に移住、ときどき東京。

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