旅好き夫婦が軽井沢に移住した理由|理想の暮らしを叶えるまで

 夫婦であちこち旅してきた私たちが、最終的に「軽井沢に移住しよう」と決断するまでには、たくさんの発見と選択がありました。旅人だったからこそ気づけた軽井沢の魅力と、実際に移住するまでのリアルな過程についてお話ししたいと思います。

目次

何度訪れても惹かれる軽井沢の魅力

 私たちが軽井沢を初めて訪れたのは、もう二十年くらい前の夏でした。都内の蒸し暑さを逃れて訪れた軽井沢は、まるで別世界。清々しい空気と木々の緑が広がり、夏でも涼しく快適に過ごせる環境に感動しました。

 それ以来、季節ごとに軽井沢を訪れるようになりました。最初は夏が多かったのですが、他の季節にも訪れるようになり、春の芽吹き、夏の避暑、秋の紅葉、冬の静寂と、どの季節もそれぞれの魅力があり、訪れるたびに「もっと長くここにいたい」と思うようになりました。

別荘は高額…と思いきや!意外な価格帯との出会い

 「軽井沢に住めたらいいな」と思い始めたものの、別荘というと高額で手が届かないものだと勝手に思い込んでいました。旧軽井沢や南軽井沢は高級別荘地として知られていますし、都内のマンション並みの価格帯も珍しくありません。

 しかし、ある日何気なく物件情報を調べていると、「北軽井沢」に驚くような価格の中古別荘があることを知りました。例えば、300坪もの広さがある土地付きの中古別荘が500万円から! もちろん築年数は経っていますが、リフォーム前提で考えれば十分魅力的です。

この発見から、私たちは本格的に移住を視野に入れて物件探しを始めました。

理想の物件を求めて約2年のリサーチ

 物件を探しに、何度も軽井沢に足を運びました。最初は「広い土地と自然があればいい」と思っていたのですが、実際にあちこち歩いてみると、やはり生活の利便性も無視できないと気づきました。

 北軽井沢は自然が豊かで静かな環境ですが、冬の寒さを思うとため息がでてしまって(笑)

 追分エリアも価格的には魅力がありましたが、新幹線から遠いのがいまいち。また、御代田や中軽井沢も候補にしました。御代田は、晴天率が高く湿気も少ないので、田んぼや畑をやりたい人にはお勧めですが、夏はかなり暑く、避暑地としては、う~ん。

 中軽井沢は星野エリアがあって魅力的で、一時期かなりいろいろ見て回りました。しかし、山の上のほうだと生活するには車が絶対必要。夏休みや週末だけくる別荘としてはそれでもいいけれど、通年暮らすとなるとちょっと不便だと感じました。

 帯に短したすきに長しで決め手に欠ける中、最終的には 旧軽井沢エリアに惹かれました。

旧軽井沢は軽井沢駅にも近く、徒歩や自転車でアクセスしやすい立地が魅力です。また、周辺にはカフェやレストランも点在し、都会的な雰囲気と自然のバランスが心地よく感じられました。東京生まれ東京育ちの私は、どこか都会的な面影も求めていたのです。東京に帰ろうと思えばパッと帰れる立地でありながら、田舎のよさも十分味わえます。その分物件のお値段がなかなか厳しい。

 

 こうして約2年にわたり数十件の物件を見て回った末、今の物件と出会いました。築年数は経っているものの、手入れが行き届いており、庭はコンパクトですが、別荘地ならではの豊かな樹木に囲まれていて、自然を満喫できる環境です。

 場所が場所だけに土地としては広くはありません。でも、駅からも歩こうと思えば歩けるし、旧軽銀座あたりも散歩がてらいけます。

軽井沢での暮らしの魅力

  いきなり移住するのは怖いので、最初は週末や連休を利用しての滞在でした。旅するように暮らしていたんです(笑)

 それでも、軽井沢の自然とともに過ごす生活に少しずつ慣れていきました。

空気がきれいで快適  

軽井沢は標高約1000mの高原に位置しているため、空気がとても澄んでいます。朝の散歩では、木々の香りとひんやりとした空気が心地よく、深呼吸するだけでリフレッシュできます。

夏は涼しくて快適  

真夏でも軽井沢の気温は20℃台前半。クーラーを使わなくても涼しく快適に過ごせます。夜は窓を開けるちょっと寒いくらい。ぐっすり眠れます。

野菜が新鮮で美味しい 

直売所では新鮮な高原野菜が手に入ります。東京ではあまり見かけないような珍しい野菜も並び、毎日の食事がちょっとしたイベントに。


軽井沢は4月下旬頃が春真っ盛り、枝垂れさくらはヤマザクラより一足早く花を咲かせます。軽井沢住民は、軽井沢の春が一番お気に入り。

 

冬は東京で過ごす「二拠点生活」へ

 とはいえ、軽井沢で年間を通して暮らすのは少し難しいと感じました。家の前は坂道になっていて、冬場は凍結するため生活が不便になります。そこで、 春先から初冬までを軽井沢で過ごし、1月中旬から4月上旬までは東京で暮らす という二拠点生活スタイルを選びました。東京に戻ることで、都会の利便性も享受でき、生活に変化が生まれてちょうど良いバランスが取れています。美術館に行ったり、友人とランチしたり、都会の刺激を補充しています。

 田舎と都会のいいとこどり、ともいえますが、旅好き夫婦にとっては、海外旅行に行くときとか、伊豆や関西方面に行くときなどはあきらかに東京のほうが便利なので、健康で旅行に行ける間はこの二拠点生活を楽しむつもりです。

まとめ|移住は夢じゃない!行動することで見える選択肢

 「軽井沢に住みたい」という憧れは、最初は夢物語のように思えました。しかし、現地で実際に物件を探し、生活を想像しながら移住に向けて行動することで、理想の暮らしを手に入れることができました。

 私たちの場合は軽井沢でしたが、移住にはいろいろな選択肢があります。思い込みや先入観で諦めるのではなく、まずは現地を訪れてみることで、新たな可能性が広がるかもしれません。コロナ禍で、二拠点生活の可能性も広がりましたよね。オンラインでできる仕事なら、住む場所はどこだっていいということになります。

 軽井沢での暮らしは、旅好きの私たちにとってまさに「旅の延長線上」。旅するように暮らす日々は、常に新鮮な発見と感動があります。これからも軽井沢と東京の二拠点生活を続けながら、時に海外へと出かけていく。理想のライフスタイルを楽しんでいきたいと思います。

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この記事を書いた人

★海外旅行が好きな主婦ブロガー
・バックパッカースタイルから暮らすように旅する滞在まで。
・海外十五か国の渡航体験。
・好きな渡航先はヨーロッパ。
・好きが高じて5年前に軽井沢に移住、ときどき東京。

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