海外旅行で一番怖いのは「スリ」かもしれません。
個人手配で訪れたイタリア。
地下鉄でふと外を見た、たった1分間の油断が大切な財布を失うきっかけになりました。
今回は、私自身のリアルなスリ体験をもとに、
- どんな状況で盗られたのか
- すぐにどう動いたのか
- クレジットカードの被害対応
- そこから学んだ「本当に必要な対策」
をお伝えします。
旅の最終目的地・ローマで事件は起きた
父との二人旅。行き先はイタリア。
フィレンツェ、ベネチア、そしてローマへと続く、初めての個人手配の旅でした。
旅のプランはすべて私が担当し、「あとは思いっきり楽しむだけ!」という気持ちでローマ入りしたのを覚えています。
荷物をホテルに置いて、私たちは地下鉄に乗り、観光名所のトレビの泉へ向かいました。
地下鉄の車両が地上に出た瞬間、「あ、外が見える」と何気なくそちらに気を取られた私。
ほんの1分。
常に前に抱えていたショルダーバッグから手が離れ、バッグは無防備に私の肩からぶら下がり、ハッと気づいたときにはチャックが開いていたのです。
盗まれたのは、財布。
中には現金とクレジットカードが入っていました。

急いでホテルへ戻り、クレカを停止
現金は大した金額は入っていませんでした。それより、「クレカを止めなければ!」という一心で、ホテルに戻りました。
ホテルのレセプションで事情を説明し(英語で伝えるのは少し緊張しました)、部屋に戻ってすぐにカード会社の日本語対応の緊急窓口に電話。24時間対応だったこともあり、すぐにカードを止めてもらえました。
ただし、もし、カードを止める前にカードが使われていた場合、必要になるので、現地の警察で被害届を出して、盗難証明書を作成してもらい、帰国後にその証明書を送ってくださいと言われました。
現地警察での手続きとその後の心の揺れ
ホテルのスタッフが最寄りの警察を教えてくれたので、パスポートを持ち、父と一緒に向かいました。
警察は旅行者のスリ被害に慣れていて、英語があまり流暢でない私の話にもとても親切に対応してくれました。
どこで、どんな状況で盗られたのかを説明し、「クレジットカード会社に被害届を提出する必要がある」と伝えると、正式な書類(盗難証明書)を丁寧に作成してくれました。この証明書には、名前やパスポート番号、盗まれたもの、金額などが具体的に書かれています。
その後、ホテルに戻ると、急に安堵とショックが押し寄せてきました。
「自分が父を引率する立場だったのに…」「気をつけていたのに、なんで…」と、落ち込みも感じました。

幸い、父は何も盗られておらず、旅の続行に支障はありませんでした。私自身は買い物もできず不便でしたが、それでも「せっかくの旅を中断したくない」と思い、気持ちを立て直して観光を続け、無事に帰国することができました。
なお、パスポートが盗まれた場合は、警察に被害届を出した後、日本大使館に行く必要があります。日本語で案内してもらえるので慌てず対処しましょう。できれば、本人確認のできるものがあるとスムーズです。
しかし、すでにカードは使われていた
帰国後、カード会社から連絡がありました。
私がカードを止めるまでのわずか1時間ほどの間に、すでに利用されていたとのこと。
買われていたのは、ブランドバッグ。
金額はなんと、日本円で約32万円──今でも鮮明に覚えています。
ただ、被害届と迅速な連絡のおかげで、最終的にはカード会社が補償してくれました。
「盗られたら即使われる」というスリのプロの手口を、身をもって知った出来事です。
この体験から得た教訓と、私がしている対策
この事件以来、私は海外旅行中に以下の対策をするようになりました。
- バッグは常に体の前&斜めがけ
- ジッパー部分に安全ピンを使って開けづらくする
- パスポートと財布は必ず分けて持ち歩く
- クレカは万が一に備えた保険付きのものを選ぶ

これはBesideU (ビサイユ)というカルフォルニアのブランドのバッグですが、優れた盗難防止機能を備えています。スキミング防止のポケットやZIPロック機能のあるファスナーがついていて、軽量で海外旅行の街歩きにはとても重宝しています。関心ある方は、このバッグについて紹介した記事がありますのでご覧ください。

また、クレカの緊急連絡先は紙でもスマホでも持参。「いざというときにすぐ動ける状態」を作るようにしています。
海外旅行にお勧めの“エポスカード”
この体験以来、私はクレジットカードを選ぶときに「海外旅行保険がついているかどうか」「いざというときに対応が早いか」をとても重視するようになりました。

その点で、今おすすめしたいのが エポスカード です。
- 海外旅行傷害保険が最高3,000万円
- 年会費永年無料(海外ブランドはVISA)
- 日本語の緊急サポートも充実
- 荷物遅延や盗難補償もカバー(内容による)
エポスカードは年会費無料でそこそこ手厚い海外旅行保険が付帯してます!旅行が好きで、年会費無料のカード以外作りたくない人にとってはかなりありがたいカードです。エポスカードの国際ブランドはVISAというのも、海外でのメリットの一つです。
\店舗受け取りで即日発行可/
これからカードを作成する方は作っておいて損はありません。また、サブカードとしても優れていますので、二枚目、三枚目のカードとしても検討に値するカードです。
エポスカードについては、こちらの記事でご紹介しています。
最後に:旅の自由は、備えから生まれる
スリに遭ったのはショックでした。
でも、備えていたからこそ、立ち直って旅を続けることができたと思います。
盗難手続きのことを考えると気が重いけれど、でも、スリの被害に遭った場合、現金は盗られたらまず返ってきませんが、クレジットカードであれば盗難手続きをすれば、使われたとしても私のように保険で戻ってくる可能性が高いです。
スリや置き引きなど被害にあわないのがベストですが、いざ自分が被害に遭うと物事冷静に判断できなくなりがち。
「自分は大丈夫」と思わずに、“念のため”の備えをしておくことが、結果的に旅を楽しむ一番の近道です。
個人でできる盗難防止対策としては、少量の現金やサブのクレジットカードは財布、残りの現金やメインカードは、セキュリティーポーチに入れるなど、メインカードとサブカードは分けて保管するよう心がけることをお勧めします。
スリ対策グッズについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

最後にもうひとつ:クレジットカードの緊急連絡先一覧(PDF)
「いざ」というときのために、主要クレジットカード会社の緊急連絡先がまとめられた外務省のPDFがあります。旅行前にダウンロード・保存しておくと安心です。
クレジットカード会社緊急連絡先一覧(PDF)|外務省
(※PC・スマホどちらからも閲覧できます)
この体験が、あなたの旅を少しでも安全で、楽しいものにするヒントになれば嬉しいです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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